知者は惑わず仁者は憂えず勇者は懼れず
読み方
ちしゃ は まどわず じんしゃ は うれえず ゆうしゃ は おそれず意味
真に知恵のある人は物事の道理を見極めて迷わず、仁徳のある人は私欲や後ろめたさがないので心配せず、勇気のある人は正しいことを行うため恐れない、という意味。人が修めるべき知・仁・勇の三つの徳を説く言葉。由来
中国・春秋時代の思想家、孔子の言行を弟子たちがまとめた『論語』憲問篇に見える「子曰、知者不惑、仁者不憂、勇者不懼」に由来する。成立は孔子没後の戦国時代ごろ、紀元前5〜前3世紀ごろとされるが、編纂時期の詳細は諸説あり確定しない。日本には漢籍の受容とともに伝わり、儒教的教養を示す故事成語として用いられる。備考
儒教由来の硬い表現で、日常会話より訓話・挨拶・文章で使われる。読みは「知者」を「ちしゃ」、「懼れず」を「おそれず」と読むのが一般的。例文
- 判断に迷ったとき、祖父はよく「知者は惑わず仁者は憂えず勇者は懼れず」と言って、学び続ける大切さを説いた。
- 社長は不正を拒み、批判を恐れず改革を進めたので、まさに知者は惑わず仁者は憂えず勇者は懼れずという姿勢だった。
- 受験や進路で不安になるのは当然だが、知者は惑わず仁者は憂えず勇者は懼れずの精神で、まず正しい情報を集めよう。
- 彼女は利害に流されず、公平に判断し、困っている人を助けた。知者は惑わず仁者は憂えず勇者は懼れずとはこのことだ。
- リーダーに必要なのは才能だけではない。知者は惑わず仁者は憂えず勇者は懼れずと言うように、知恵と徳と勇気の均衡が大切だ。
類義語
- 知仁勇
- 智者は惑わず仁者は憂えず勇者は懼れず
- 知者不惑、仁者不憂、勇者不懼
- 君子は憂えず懼れず
対義語
- 愚者は惑い不仁者は憂え臆病者は懼れる