知らぬ仏より馴染みの鬼
読み方
しらぬ ほとけ より なじみ の おに意味
たとえ立派でありがたい存在でも、よく知らない相手より、欠点や危うさがあっても気心の知れた相手のほうが頼りになり、安心できるという意味。未知のよさより、慣れたものを選ぶ心理を表す。由来
成立年は不詳。神仏を尊くありがたい存在、鬼を恐ろしく好ましくない存在に見立てた対句から生まれた俗諺。江戸時代には「知らぬ神より馴染みの鬼」の形で用例が見られ、近世の庶民生活の中で広まったと考えられる。備考
標準形は「知らぬ神より馴染みの鬼」とされることが多い。親しみや慣れを重んじる一方、保守的な選択を正当化する表現にもなる。例文
- 新しい業者は安いが、知らぬ仏より馴染みの鬼で、今回はいつもの店に頼むことにした。
- 待遇のよい会社に誘われたが、職場の雰囲気が分からないので、知らぬ仏より馴染みの鬼だと思って今の会社に残った。
- 彼は少し口うるさいが、困った時には助けてくれる。知らぬ仏より馴染みの鬼とはこのことだ。
- 評判だけで医者を替えるより、長年診てもらっている先生のほうが安心だ。知らぬ仏より馴染みの鬼だね。
- 海外の有名ブランドより、使い慣れた国産品を選ぶ母は、よく知らぬ仏より馴染みの鬼と言っている。
類義語
- 知らぬ神より馴染みの鬼
- 馴染みのない仏より馴染みの鬼
- Better the devil you know