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盗人にも三分の理

読み方

ぬすびと にも さんぶん の り

意味

どんな悪人や加害者であっても、言い分や事情がまったくないとは限らず、少しはもっともらしい理屈がある、ということ。相手の主張を全面否定する前に、背景や理由にも耳を傾けよという含みで使うことがある。

由来

「盗人(ぬすびと)=泥棒」にさえ「三分(さんぶん)=わずかに(少し)」の「理(り)=道理・理屈」がある、という形で、善悪を超えて人にはそれぞれ事情があることを述べた言い回し。成立の正確な年代は不詳だが、近世(江戸期)以降の口語的な諺として広く用いられてきたとされる。

備考

加害者擁護に聞こえやすいので場面配慮が必要。相手の正当化ではなく「事情聴取・冷静な判断」の文脈で使うと自然。

例文

  • 彼のやり方は許せないが、盗人にも三分の理で、追い詰められていた事情も聞くべきだ。
  • 盗人にも三分の理というし、まずは相手の言い分を整理してから判断しよう。
  • 被害者の前で盗人にも三分の理を持ち出すのは、言い方に気をつけたほうがいい。
  • 彼女のミスは重大だが、盗人にも三分の理で、引き継ぎ不足という背景もあった。
  • 一方的に悪者にする前に、盗人にも三分の理と思って事実関係を確認した。

類義語

  • 一理ある
  • 相手の言い分もある
  • 人にはそれぞれ事情がある
  • 悪にも一理

対義語

  • 問答無用
  • 情状酌量の余地なし

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