百聞は一見に如かず
読み方
ひゃくぶんはいっけんにしかず
意味
人から何度も話を聞くよりも、自分の目で一度見て確かめるほうが、物事の実情や真偽を正確に理解できるという意味。伝聞や想像に頼らず、実際に観察・体験して判断することの大切さを説く。
由来
中国の古典に由来するとされることわざで、出典は『後漢書』などに見える「百聞は一見にしかず」に近い表現とされる。日本へは漢籍の受容を通じて伝わり、いつ頃定着したかの正確な年代は不詳だが、江戸期までに広く用いられるようになったと考えられる。
備考
「ひゃくぶん」は“たくさん聞く”の誇張。体験・実見を重んじる場面で使う。相手の話を否定する響きになり得るので、言い方に配慮するとよい。
例文
- ネットの評判だけでは分からない。百聞は一見に如かずだから、実物を見に行こう。
- 工場の改善点は、会議で聞くより現場を見たほうが早い。百聞は一見に如かずだ。
- 初めての街は地図の説明より歩いてみるのが一番。百聞は一見に如かず。
- 彼の仕事ぶりは噂よりも、実際に一緒に働いてみて評価したい。百聞は一見に如かず。
- 美術館の絵は写真で見るのと違う。百聞は一見に如かずだね。
類義語
- 論より証拠
- 見て確かめる
- 実見に勝るものなし
- 一見は百聞にしかず(異形)
対義語
- 百見は一聞に如かず(一般的ではない)
- 聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥(方向性が逆の場合あり)