病治りて医師忘る
読み方
やまい なおりて くすし わする意味
病気が治ると、世話になった医師のありがたさを忘れてしまうという意味。転じて、困っている間は助けを求めても、問題が解決すると恩人や助力の恩を忘れがちであることを戒めることわざ。由来
病が治った途端に、それまで頼りにしていた医師への感謝を忘れるという生活上の経験から生まれたことわざ。成立年代・初出は未詳だが、「医師」を古く「くすし」と読むことから、中世〜近世以前の語感を残す表現と考えられる。備考
「医師」は古語的に「くすし」と読む。日常会話ではやや文語的で、恩知らずを戒める場面で使う。例文
- 助けてもらったのに礼も言わないとは、まさに病治りて医師忘るだ。
- 資金繰りが苦しい時だけ相談に来て、解決したら連絡もしないのは病治りて医師忘るというものだ。
- 合格した途端、家庭教師への感謝を忘れてはいけない。病治りて医師忘るにならぬように。
- 災害時に支援してくれた人々を、復興後に忘れるのは病治りて医師忘るである。
- 彼は困った時には友人を頼るが、うまくいくと知らん顔をする。病治りて医師忘るの典型だ。
類義語
- 喉元過ぎれば熱さを忘れる
- 雨晴れて笠を忘る
- 魚を得て筌を忘る
- 暑さ忘れて陰忘る
対義語
- 犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ
- 飲水思源
- 受けた恩は石に刻め