疑わしきは罰せず
読み方
うたがわしきは ばっせず意味
犯罪や不正の疑いがあっても、証拠が不十分で確実に有罪と断定できない場合は、処罰してはならないという考え方。刑事裁判の原則である「推定無罪」や「疑わしきは被告人の利益に(in dubio pro reo)」を端的に表す。由来
由来は日本固有の故事というより、近代刑事司法の原則(推定無罪・疑わしきは被告人の利益に)を日本語で言い表した定型句とされる。特定の成立年や初出は明確ではない(不詳)。近代以降の法思想・裁判実務の文脈で広く用いられてきた。備考
主に法・裁判の文脈で使う硬い表現。日常の「疑わしいから罰しない」という一般論に広げると誤解を招くことがある。行政処分や懲戒は刑事より基準が異なる場合もある。例文
- 証拠が決定的でない以上、疑わしきは罰せずの原則に従うべきだ。
- 世論が騒いでも、裁判では疑わしきは罰せずが貫かれる。
- 内部調査の段階では疑いが残ったが、疑わしきは罰せずとして処分は見送られた。
- 疑わしきは罰せずと言うが、被害者感情との折り合いは難しい。
- 刑事事件では疑わしきは罰せずが基本で、立証責任は検察側にある。
類義語
- 疑わしきは罰せず
- 疑わしきは罰せよ(※反対の立場として)
- 疑わしきは被告人の利益に
- 推定無罪
対義語
- 疑わしきは罰する
- 疑わしきは罰せよ