猿の尻笑い
読み方
さる の しりわらい意味
自分にも同じような欠点や弱点があるのに、そのことに気づかず、または棚に上げて、他人の欠点をあざけったり批判したりすることのたとえ。自分も同類なのに人を笑う愚かさを皮肉っていう。由来
猿の尻が赤いことは古くからよく知られており、その猿がほかの猿の赤い尻を見て笑う、という滑稽な発想から生まれたことわざです。自分も同じなのに他人を笑う愚かさを戒めます。正確な初出年は不明ですが、近世(江戸時代ごろ)には広く使われていたとされます。備考
やや古風な言い方で、現在は「目くそ鼻くそを笑う」のほうが日常会話では通じやすい。相手を強く皮肉る響きがあるため、使う場面には注意が必要。例文
- 自分も遅刻ばかりしているのに友達の遅刻を責めるなんて、猿の尻笑いだ。
- ずさんな会計処理をしていた会社が、他社の不正だけを非難するのは猿の尻笑いにすぎない。
- 彼は自分の部屋は散らかし放題なのに、弟の机が汚いと文句を言うから、まるで猿の尻笑いだ。
- 説明責任を果たしていない政治家が相手の不透明さを批判しても、世間には猿の尻笑いと受け取られる。
- 先生は『自分の失敗を隠して仲間を笑うのは猿の尻笑いですよ』と生徒たちを諭した。
類義語
- 目くそ鼻くそを笑う
- 自分を棚に上げる
- 人のことを言えた義理か
対義語
- 人の振り見て我が振り直せ
- 我が身を省みる
- 自省自戒