猟犬も老いればむしろに伏す
読み方
りょうけん も おいれば むしろ に ふす意味
どれほど勇敢で役に立った者でも、年を取れば気力や体力が衰え、第一線を退いて静かにしているようになる、というたとえ。転じて、老いによって以前のような働きができなくなることをいう。由来
正確な初出や成立年代は未詳。狩りで活躍した猟犬も、年老いると野山を駆け回れず、家で莚(むしろ)の上に伏して休むようになる姿から生まれたと考えられる。狩猟が生活に近かった近世以前の感覚を背景にもつ表現。備考
古風でやや使用頻度は低い。主に文章語・比喩として使う。高齢者を直接たとえると失礼・年齢差別的に響くことがあるため、用法には配慮が必要。例文
- かつては村一番の猟師だった祖父も今は山に入らず、猟犬も老いればむしろに伏すという気持ちだと言った。
- 長年チームを引っ張った名選手が引退を決め、猟犬も老いればむしろに伏すのたとえを思い出した。
- どんな名人でも年齢には勝てない。猟犬も老いればむしろに伏すということだ。
- 彼は昔ほど無理がきかないと笑いながら、猟犬も老いればむしろに伏すさ、と席を譲った。
- 現場の第一線から退いた恩師の姿に、猟犬も老いればむしろに伏すということわざの重みを感じた。
類義語
- 鷹も老いれば雀に笑われる
- 麒麟も老いては駑馬に劣る
- 寄る年波には勝てぬ
対義語
- 亀の甲より年の功
- 老いたる馬は道を忘れず
- 姜は老いたるが辛し