狸寝入り
読み方
たぬき ねいり意味
自分に都合の悪いことを見聞きしたときなどに、知らないふりをして黙り込んだり、寝たふりをしてやり過ごしたりすること。とくに、わざと気づいていながら気づかないように装う態度をいう。由来
狸は古くから人を化かす動物として語られ、ずる賢くとぼけるイメージが定着した。そこから「狸のように寝たふりをして相手をだます/ごまかす」意で「狸寝入り」が生まれたとされる。成立の正確な時期は不明だが、近世(江戸時代)以降の狸・化かしの民間伝承や語彙の広まりと関係が深いと考えられる。備考
「寝たふり」「とぼける」の比喩で、非難・皮肉の響きが強い。実際に眠っている場合には用いない。口語では「狸寝入りを決め込む」もよく言う。例文
- 不都合な質問をされると、彼は決まって狸寝入りして会話を終わらせる。
- 会議中に指摘されても狸寝入りして、あとで『聞いていなかった』と言い張った。
- 先生が注意しているのに、後ろの席の生徒が狸寝入りして反省の色がない。
- 財布の落とし物の話になると、当人は急に狸寝入りを決め込んだ。
- その件は知っているはずなのに狸寝入りするなんて、信用をなくすよ。
類義語
- 猫をかぶる
- 知らぬ顔
- しらを切る
- とぼける
- 惚ける
- 知らんぷり
- 寝たふり
対義語
- 正直者
- 白状する
- 寝言は寝て言え(※対照的な用法)