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爪の垢を煎じて飲む

読み方

つめの あかを せんじて のむ

意味

非常に優れている人の行いや態度を、自分や他人も少しは見習うべきだという意味。立派な人物を高く評価し、その人に比べて劣る相手に対して「少しはあの人を見習え」と強く言うときに使う。もちろん実際に飲むわけではない。

由来

「煎じて飲む」は、生薬などを煮出して薬のように飲むこと。立派な人の爪の垢でさえ飲めば効き目があり、その人の長所にあやかれるだろう、という誇張から生まれた表現とされる。成立時期の詳細は不明だが、少なくとも江戸時代(17〜19世紀)には通じる発想があり、近代までに慣用句として定着した。

備考

褒める対象と、見習うべき相手を対比して使う。誇張を含むため、冗談交じりにも皮肉にもなる。文字どおりの意味では使わない。

例文

  • 君も田中先輩の爪の垢を煎じて飲むといい。
  • いつも時間を守る姉の爪の垢を煎じて飲ませたいほど、弟はだらしない。
  • 彼の努力家ぶりは見事で、私も爪の垢を煎じて飲みたいくらいだ。
  • あの店の丁寧な接客は評判で、うちの新人にも爪の垢を煎じて飲ませたい。
  • 母は、宿題を後回しにする私に向かって『隣の子の爪の垢を煎じて飲みなさい』と言った。

類義語

  • 見習う
  • 手本にする
  • あやかる

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