爪で拾って箕でこぼす
読み方
つめで ひろって みで こぼす意味
ごくわずかなものを苦労して集めたり節約したりしておきながら、あとで大きなものをむだに失うこと。小さな倹約に気を取られて、大きな浪費や損失を防げない愚かさをいう。由来
成立時期は不詳。農具の「箕」は穀物などを入れてふるい分ける大きな道具で、爪先で一粒ずつ拾うほど細かく集めたものを、箕で一度にこぼしてしまう情景から生まれたたとえ。近世以降の俚諺として広まったと考えられる。備考
「箕」は穀物を選別する道具。日常会話ではやや古風だが、家計・経営・節約の失敗を批判的に述べるときに使われる。例文
- 電気代を数円節約しているのに、不要なサブスクを解約しないのは爪で拾って箕でこぼすようなものだ。
- 彼は安い文房具を探し回る一方で、高額な手数料を気にしない。まさに爪で拾って箕でこぼすだ。
- 予算を細かく削ったのに、確認不足で違約金を払うことになり、爪で拾って箕でこぼす結果になった。
- 食費を切り詰めても、衝動買いで何万円も使っていては爪で拾って箕でこぼす。
- 小さな経費削減ばかりに集中し、大きな在庫ロスを放置するのは爪で拾って箕でこぼす経営だ。
類義語
- 一文惜しみの百知らず
- 小利を貪り大利を失う
- 安物買いの銭失い
- 升で量って箕でこぼす
対義語
- 小を捨てて大を取る
- 損して得取れ
- 小利を捨てて大利を取る