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無くて七癖

読み方

なくて ななくせ

意味

一見「癖がない」「欠点がない」ように見える人でも、探せば必ず何かしらの癖(習慣・性格の偏り・口癖など)があるということ。人の癖は自分では気づきにくく、他人から見て初めて分かることも多い、という含みで用いる。

由来

「癖」は習慣的な振る舞い・偏りを指し、「無くて七癖」は“癖がないように見えても七つはある”という誇張表現。いつ頃成立したかは確定しにくいが、近世以降の口語的なことわざとして広まり、江戸時代(17〜19世紀)頃には用いられていたとされることが多い。数字の「七」は実数ではなく「いくつも」の意。

備考

「七」は誇張で「多い」の意。人を責めるより、誰にでも癖があると受け止める文脈で使うと角が立ちにくい。人の口癖・仕草・性格の偏りなど幅広く指す。

例文

  • 彼は几帳面で癖がないように見えるが、無くて七癖で、考え込むときに必ず眉間にしわを寄せる。
  • 無くて七癖と言うし、私の早口も自分では気づかなかった癖だ。
  • 新人は癖がないタイプだと思っていたけど、無くて七癖で報告書の語尾がいつも同じだね。
  • 人の癖は直そうとしても簡単じゃない。無くて七癖、まずは自分の癖を自覚するところからだ。
  • 「あの人は完璧だよ」と言われても、無くて七癖、付き合えば何か見えてくるものだ。

類義語

  • 人に癖あり馬に毛あり
  • 人にはそれぞれ癖がある
  • 十人十癖

対義語

  • 十人十色(癖は人それぞれで一様でない、の意で対立的)
  • 無癖(むくせ)

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