無い袖は振れぬ
読み方
ない そで は ふれぬ意味
持っていないものは出しようがなく、できないことはできないということ。特に、お金や物の余裕がなく、頼まれても払えない・貸せない場面で使う。転じて、必要な能力や条件がなければ対応できない、という意味でも用いられる。由来
「袖を振る」は着物の袖を揺らすことだが、そもそも袖がなければ振ることはできない、という物理的に不可能な状態をたとえにした表現。成立時期の詳細な初出は不明だが、江戸時代中期〜後期(18〜19世紀ごろ)には俗諺として広く用いられていたとされる。備考
主に金銭不足を理由に断るときによく使う。やや率直で、言い方によっては冷たく響くこともあるため、対人場面では事情説明を添えるとやわらぐ。例文
- 返済を求められても、今月は本当に無い袖は振れぬ状態だ。
- 寄付のお願いはありがたいが、失業中の今は無い袖は振れぬ。
- 予算が尽きた以上、追加の設備投資は無い袖は振れぬよ。
- 彼も助けたい気持ちはあるが、自分の生活で精いっぱいで無い袖は振れぬのだ。
- 『少し貸してくれない?』と言われても、給料日前では無い袖は振れぬ。
類義語
- 持たぬ袖は振れぬ
- 無いものは無い