烏に反哺の孝あり
読み方
からす に はんぽ の こう あり意味
成長した烏が老いた親鳥に餌を与えて恩返しをするという伝承から、鳥でさえ親の恩に報いるのだから、人も親を大切にし孝行すべきだという教え。親への感謝や孝養の大切さを説くことわざ。由来
中国古来の孝行説話に由来する。「反哺」は、雛が成長後に親鳥へ餌を口移しで返す意。正確な成立年は不詳だが、「烏有反哺之孝、羊有跪乳之恩」の句として明代(14〜17世紀)の教訓書『増広賢文』などに見られ、日本でも江戸期の教訓・往来物を通じて広まった。備考
現代ではやや古風で教訓的な表現。実際の烏の習性というより、孝を説くための伝承として用いられる。例文
- 祖母の介護を進んで引き受ける兄の姿に、烏に反哺の孝ありという言葉を思い出した。
- 親に支えられて大学まで行けたのだから、就職した今こそ烏に反哺の孝ありの心で恩返ししたい。
- 先生は、烏に反哺の孝ありと言って、親への感謝を忘れないよう生徒に諭した。
- 母の日に花を贈るだけでなく、日ごろから手助けすることが烏に反哺の孝ありというものだ。
- 彼は多忙な仕事の合間にも老父を見舞い、まさに烏に反哺の孝ありを実践している。
類義語
- 反哺の孝
- 羊に跪乳の恩あり
- 鳩に三枝の礼あり
対義語
- 親の心子知らず
- 恩を仇で返す
- 不孝