火事場の馬鹿力
読み方
かじばのばかぢから
意味
火事などの非常事態や切羽詰まった場面で、普段は出せないような大きな力や能力を思いがけず発揮すること。危機感や緊張で一時的に力が出るという意味で、必ずしも理性的な判断を伴うとは限らない。
由来
火事場(火災現場)のような極限状況では、恐怖や興奮で痛みや疲労を感じにくくなり、平時以上の力を出して人や荷物を運び出すことがある、という経験則から生まれた言い回し。成立年代は明確ではないが、近代以降に一般化したとされる。
備考
本来は災害などの非常時を指すが、比喩的に「土壇場で急に力を出す」意味でも用いる。「馬鹿」は蔑称ではなく、理屈を超えた力の意。
例文
- 彼は普段は非力なのに、事故のときは火事場の馬鹿力で車のドアをこじ開けた。
- 締め切り前になると、火事場の馬鹿力で一気に資料を仕上げてしまう。
- 非常時の火事場の馬鹿力に頼るのではなく、日頃から備えておこう。
- あの重い棚を一人で動かしたなんて、まさに火事場の馬鹿力だ。
- 火事場の馬鹿力が出たのか、最後の一分で逆転ゴールを決めた。
類義語
- 窮鼠猫を噛む
- 背水の陣
- 土壇場で力を出す
- 火事場の底力
対義語
- 平常心
- 冷静沈着
- いつもどおり