火中の栗を拾う
読み方
かちゅうの くりを ひろう意味
他人の利益や思惑のために、危険や面倒の多い仕事・役目を引き受けること。特に、自分は大きな得をしないのに、責任や損害だけを負わされる場合にいう。単なる挑戦ではなく、利用されて危険な立場に立たされるという含みが強い。由来
17世紀後半(1678〜1679年ごろ)のフランス寓話作家ラ・フォンテーヌの寓話「猿と猫」に由来するとされる。猿にそそのかされた猫が火の中の焼き栗を取り出してやけどをし、猿だけが栗を食べた話から、「他人のために危険な役を負わされる」という意味になった。日本で広く定着した正確な時期は不詳。備考
西洋寓話由来だが、日本語では慣用句・ことわざ的に定着している。政治や職場で、他人の争いや失敗の後始末を押しつけられる場面によく使う。例文
- 彼は上司に頼まれて、派閥争いの中で火中の栗を拾う役を引き受けた。
- その交渉を今引き受けるのは、わざわざ火中の栗を拾うようなものだ。
- 友人同士のけんかに口を出して、結果的に火中の栗を拾ってしまった。
- 誰も責任を取りたがらない案件で、私だけが火中の栗を拾わされそうだ。
- 会社再建のためとはいえ、彼女はあえて火中の栗を拾う決断をした。
類義語
- 危ない橋を渡る
- 泥をかぶる
- 貧乏くじを引く
- 危険を冒す
対義語
- 君子危うきに近寄らず
- 石橋を叩いて渡る
- 触らぬ神にたたりなし