火を避けて水に陥る
読み方
ひ を さけて みず に おちいる意味
一つの危険や災難を逃れようとして、かえって別の危険や災難に陥ること。問題を避けたつもりが、同じくらい、またはそれ以上に悪い状況に巻き込まれるたとえ。由来
火事の火を避けようとして逃げた結果、水に落ちてしまうという具体的な情景から生まれたたとえ。特定の原典や成立年は未詳だが、近世以前から用いられた和漢系の災難譬喩と考えられる。備考
やや古風で文章語的な表現。日常会話では「一難去ってまた一難」「前門の虎、後門の狼」のほうが通じやすい場合が多い。例文
- 高い家賃を避けて郊外へ引っ越したが、交通費がかさみ、まさに火を避けて水に陥る結果になった。
- 厳しい上司から逃れるために部署を変えたのに、今度は残業が増えて、火を避けて水に陥るとはこのことだ。
- 安い中古車を買って節約したつもりが、修理代が高くつき、火を避けて水に陥った。
- その投資話を断ったのはよかったが、別の詐欺に引っかかってしまい、火を避けて水に陥る形になった。
- 混雑を避けて裏道に入ったら事故渋滞に巻き込まれ、火を避けて水に陥った気分だった。
類義語
- 前門の虎、後門の狼
- 一難去ってまた一難
- 虎口を逃れて竜穴に入る
- 避坑落井
- 泣き面に蜂
対義語
- 禍を転じて福となす
- 怪我の功名
- 雨降って地固まる