濡れ手に粟
読み方
ぬれて に あわ意味
苦労や努力をほとんどせず、好都合に大きな利益やもうけを得ることのたとえ。手が濡れていると粟が簡単に付着するように、手間をかけずに利益が転がり込む状況をいう。由来
粟(あわ)は小粒で乾いていると手につきにくいが、濡れた手なら容易に付くという日常の観察に基づくたとえ。成立年代は特定しにくいが、江戸時代には用例が見られるとされ、庶民の生活感覚から広まった表現と考えられる。備考
「濡れ手で粟」とも言う。多くは金銭的利益に用い、努力せず得をしたニュアンスがあるため、皮肉・批判的に使われやすい。例文
- 親の遺産が入って、濡れ手に粟の暮らしになった。
- 値上がり前に買っておいた株が急騰し、彼は濡れ手に粟の利益を得た。
- 紹介しただけで謝礼をもらうなんて、まさに濡れ手に粟だ。
- たまたま担当から外れた案件が成功し、チームは濡れ手に粟で評価を上げた。
- 失敗の後始末は他部署がしてくれて、うちだけ濡れ手に粟になってしまった。
類義語
- 棚からぼた餅
- 漁夫の利
- 濡れ手で粟
- 労せずして得る
- 左団扇で暮らす
対義語
- 骨折り損のくたびれもうけ
- 働けど働けど我が暮らし楽にならざり
- 身を粉にして働く