渇しても盗泉の水を飲まず
読み方
かっしても とうせん の みず を のまず意味
どれほど困窮したり切迫したりしても、不正な手段や汚れた利益には手を出さないというたとえ。名誉や節操を守り、悪事に関わらない姿勢をいう。由来
中国の孔子に関する故事に由来する。孔子が「盗泉」という名の泉を通りかかった際、喉が渇いていても、その名を嫌って水を飲まなかったという逸話による。前漢末、紀元前1世紀ごろ成立の劉向『説苑』などに見えるとされる。備考
硬い表現で、日常会話より文章・スピーチ向き。清廉さや節操を強調する褒め言葉として用いられることが多い。例文
- 資金繰りが苦しくても、粉飾決算だけはしない。渇しても盗泉の水を飲まずだ。
- 彼は高額の賄賂を提示されたが、渇しても盗泉の水を飲まずと断った。
- 就職に困っていても、違法な仕事には手を出さない。渇しても盗泉の水を飲まずというものだ。
- 研究費が足りなくても、データの改ざんは絶対にしない。渇しても盗泉の水を飲まずである。
- 目先の利益に釣られず正道を選ぶ姿勢は、まさに渇しても盗泉の水を飲まずだ。
類義語
- 鷹は飢えても穂を摘まず
- 武士は食わねど高楊枝
- 瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず
- 清廉潔白
対義語
- 背に腹は代えられぬ
- 目的のためには手段を選ばず
- 勝てば官軍