泣く子に乳
読み方
なくこ に ちち意味
泣いている子には乳を与えれば泣きやむことから、欲しがっている人や困っている人には、その人が求めているものを与えるのがいちばん効果的だということ。また、要求する者には要求に応じたものを与える意でも使う。由来
乳を欲しがって泣く幼児に母乳を与えると静まる、という昔からの育児の経験に基づく言い回し。特定の故事や典拠は確認しにくく、成立年は不詳。近世以前からの生活実感に根ざした俗諺と考えられる。備考
日常的なたとえで、相手の要求に応じる実用的な対応を指す。文脈によっては「うるさく求める者に与えて黙らせる」というやや冷めた響きもある。例文
- 新人が道具の使い方で困っていたので、先輩は「泣く子に乳だ」と言ってすぐ実演して見せた。
- 顧客が本当に求めている機能を追加したら苦情が止まった。まさに泣く子に乳だ。
- 勉強に行き詰まっている子には、叱るより先に必要な教材を渡すべきだ。泣く子に乳というだろう。
- 住民の不満を聞くだけでなく、具体的な支援策を出したのは泣く子に乳の対応だった。
- 寒さに震える避難者に毛布を配るのは、泣く子に乳で、まず必要なことだ。
類義語
- 求めよさらば与えられん
- 痒い所に手が届く
- 飢えたる者は食を選ばず
対義語
- 泣いても笑っても取り合わない
- ない袖は振れぬ