泣く子と地頭には勝てない
読み方
なくこ と じとう には かてない意味
理屈の通じない相手や、強い権力を持つ相手には、正論で対抗しても勝ちにくく、結局は譲るほかないということ。感情的に騒ぐ人や立場の強い人を相手にすると、無理に争っても不利になりやすい、という教え。由来
「地頭」は鎌倉幕府が文治元年(1185年)ごろから各地に置いた荘園・公領の管理者で、強い権限を持っていた。泣いて言うことを聞かない子どもにも、権力を持つ地頭にも対抗しにくいことから生まれたことわざ。正確な初出年は不詳だが、中世以降に広まったと考えられる。備考
「地頭」は中世の役職名。現代では主に、理不尽に騒ぐ人や権力の強い相手への比喩として使う。やや古風で、皮肉を込めた響きになることもある。例文
- 会議で部長が感情的になってしまい、先輩は「泣く子と地頭には勝てないから、今日は引こう」と私をなだめた。
- 店で客が大声で文句を言い続けたので、店長は「泣く子と地頭には勝てない」と言って、まず相手を落ち着かせることを優先した。
- 昔の農民にとって、年貢を取り立てる地頭に逆らうのは難しく、まさに泣く子と地頭には勝てないという状況だった。
- いくら説明しても聞く耳を持たない相手には、泣く子と地頭には勝てないというものだ。
- 子どもがスーパーで泣き出すと、母は苦笑いして「泣く子と地頭には勝てないね」と言い、必要な物だけ急いで買った。
類義語
- 長い物には巻かれろ
- 触らぬ神に祟りなし
- 泣く子と地頭にはかなわぬ