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江南の橘江北の枳となる

読み方

こうなん の たちばな こうほく の からたち と なる

意味

人や物の性質・価値は、置かれる場所や環境によって変わってしまうというたとえ。よい性質を持つものでも、環境が悪ければ本来の姿を失うことがある、また土地や風土が変われば同じものでも別物のようになる、という意味で使われる。

由来

中国の故事に由来する。『晏子春秋』内篇雑下に見える「橘、淮南に生ずれば橘となり、淮北に生ずれば枳となる」という句がもと。春秋時代の斉の宰相・晏嬰が、楚の王に対し、人の行いは国や環境に左右されると説いた話に基づく。『晏子春秋』の成立時期は諸説あるが、戦国時代から前漢期ごろとされる。

備考

「江南」は揚子江の南、「江北」は北を指す形で使われるが、原典では「淮南・淮北」。硬い表現で、文章語・教養的な文脈に向く。

例文

  • せっかく優秀な社員だったのに、職場の雰囲気が悪くて力を出せなくなった。まさに江南の橘江北の枳となるだ。
  • 子どもの才能を伸ばすには環境が大切だ。江南の橘江北の枳となるというように、周囲の影響は大きい。
  • 同じ品種の果物でも、土地が変わると味がまるで違う。江南の橘江北の枳となるとはよく言ったものだ。
  • 海外赴任で彼の性格が少し変わったように見えるが、江南の橘江北の枳となるで、環境が人を変えるのだろう。
  • 制度だけを移しても、文化が違えば同じ成果は出ない。江南の橘江北の枳となることを忘れてはいけない。

類義語

  • 朱に交われば赤くなる
  • 人は環境の産物
  • 氏より育ち
  • 所変われば品変わる

対義語

  • 三つ子の魂百まで
  • 雀百まで踊り忘れず
  • 蛙の子は蛙

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