死馬の骨を買う
読み方
しば の ほね を かう意味
すぐには役に立たないものや一見つまらない人を、あえて厚く扱うことで、より優れた人材や価値あるものを招き寄せようとすること。特に、人材を集めるために、まず身近な者や劣る者を優遇して評判を立てるたとえ。由来
中国の故事に由来する。『戦国策』燕策に見える話で、戦国時代の燕の昭王(在位は紀元前311年〜前279年)が名馬を求めた際、使者が死んだ名馬の骨を高値で買い、「死馬の骨でさえ買うなら、生きた名馬は必ず集まる」と説いたという逸話による。『戦国策』の成立は前漢時代、紀元前1世紀ごろとされる。備考
中国故事に基づく硬い表現で、日常会話より文章・講演・ビジネス論で使われる。単に「無駄遣いする」という意味だけで用いると誤解されやすい。例文
- 新興企業が著名ではない研究者にも高い報酬を出したのは、死馬の骨を買う狙いがあったのだろう。
- まず若手を厚遇して実績を作れば、死馬の骨を買うように、やがて優秀な人材も集まってくる。
- 地方の小さな大学が無名の講師を好条件で迎えたのは、死馬の骨を買う策として評価された。
- 社長は『最初の一人を大切にしなければならない。死馬の骨を買うつもりで投資する』と言った。
- その美術館はまだ評価の定まらない作品を高値で購入し、死馬の骨を買う形で作家たちの信頼を得た。
類義語
- 千金買骨
- 隗より始めよ
- まず隗より始めよ
- 死馬の骨を千金に買う
対義語
- 人材を粗末にする
- 賢才を遠ざける
- 有能な人を冷遇する