死に馬に鍼を刺す
読み方
しにうま に はり を さす意味
すでに手遅れになったものに、いくら手当てや努力をしても何の効果もないことのたとえ。死んでしまった馬に鍼治療をしても生き返らないことから、時機を失った対策や無益な処置を批判していう。由来
鍼治療は生きている馬の病気や疲労には効くことがあっても、死んだ馬に鍼を刺しても何の効果もない、という具体的なたとえに由来する。明確な初出や成立年は不明で、近世以降に広まった俗諺と考えられるが、詳しい時代は未詳。備考
「死に馬に鍼」ともいう。努力そのものを強く否定する表現なので、相手を責める響きが出やすい。会話では「〜ようなものだ」の形で使われることが多い。例文
- 契約解除が決まった後で値引きを提案しても、死に馬に鍼を刺すようなものだ。
- データが完全に消えてからバックアップを取ろうとしても、死に馬に鍼を刺すに等しい。
- 会社が倒産してから広告費を増やしても、死に馬に鍼を刺すだけだと役員は判断した。
- 試験が終わった後に徹夜で勉強しても、死に馬に鍼を刺すようなものだよ。
- 機械が完全に壊れて部品もないのに修理を続けるのは、死に馬に鍼を刺す行為だ。
類義語
- 後の祭り
- 六日の菖蒲十日の菊
- 泥棒を捕らえて縄を綯う
- 焼け石に水
- 無駄骨を折る
対義語
- 転ばぬ先の杖
- 備えあれば憂いなし
- 時宜を得る
- 起死回生