武士に二言はない
読み方
ぶし に にごん は ない意味
武士は一度口にしたことを取り消したり、約束を破ったりしないという意味。転じて、人は自分の発言や約束に責任を持ち、軽々しく前言を翻してはならないという戒めとして使われる。由来
武士社会で重んじられた名誉・信義・面目の観念に由来する表現。正確な初出年は不明だが、江戸時代に武士道的な倫理観が広まる中で定着したと考えられる。「二言」は前言と違うことを言うこと。備考
古風でやや硬い表現。現代では性別や身分に関係なく、約束を守る決意を強調する時に使う。冗談めかして使われることもある。例文
- 「引き受ける」と言った以上、武士に二言はない。最後までやり遂げるつもりだ。
- 彼は武士に二言はないと言って、どんなに忙しくても約束の時間に現れた。
- 一度決めた方針を簡単に変えるわけにはいかない。武士に二言はない。
- 冗談半分で言ったことでも、相手は本気にしている。武士に二言はないと思って守りなさい。
- 父はいつも「武士に二言はない」と言い、約束を何より大切にしていた。
類義語
- 君子に二言なし
- 男に二言はない
- 一諾千金
- 一言既に出ずれば駟馬も追い難し
対義語
- 朝令暮改
- 二枚舌
- 前言撤回
- 言を左右にする