柳に風
読み方
やなぎにかぜ
意味
柳が風を受けても折れずにしなって受け流すように、強い力や逆境、相手の攻撃・非難に正面からぶつからず、柔軟にかわして身を守ること。また、物事に執着せず、しなやかに対応するたとえ。
由来
柳は枝が柔らかく風にしなって折れにくいという自然観察に基づく比喩から生まれたことわざ。特定の成立年は不明だが、柳を「しなやかさ」の象徴として詠む用例は古くからあり、少なくとも近世以前(江戸期以前)から同趣旨の表現が広く用いられてきたとされる。
備考
「柳に風(と)受け流す」の形でも言う。消極的・逃げ腰の意味ではなく、衝突を避けて要点を取る“しなやかな対処”を肯定的に表すことが多い。
例文
- 上司にきつく言われても、柳に風で受け流しておいた。
- 批判にいちいち反論せず、柳に風の姿勢で改善点だけ拾うのが賢い。
- 相手の挑発には乗らず、柳に風で距離を取れ。
- 環境が変わっても、柳に風のように柔軟に働き方を変えていこう。
- 彼はトラブルが起きても慌てず、柳に風で周囲を落ち着かせる。
類義語
- 柳に雪折れなし
- 受け流す
- しなやかにかわす
- 柔よく剛を制す
対義語
- 剛毅木訥(ごうきぼくとつ)
- 頑固一徹(がんこいってつ)
- 一本気(いっぽんぎ)