柱に膠して瑟を鼓す
読み方
はしら に にかわして しつ を こす意味
古い方法や決まった考えに固執して、状況に応じた柔軟な対応ができないことのたとえ。物事は条件や時勢によって変わるのに、一つのやり方だけを正しいと思い込む愚かさを戒める言葉。由来
中国の故事成語「膠柱鼓瑟」に由来する。「瑟」は古代中国の弦楽器で、音を調整する柱を膠で固定してしまうと調子を変えられないことから、融通の利かない考え方のたとえとなった。出典は前漢の司馬遷『史記』廉頗藺相如列伝で、成立は紀元前1世紀ごろ。備考
古風で硬い表現のため、日常会話より文章語・評論・スピーチ向き。四字熟語形の「膠柱鼓瑟」のほうが簡潔に用いられることも多い。例文
- 前例があるからといって、今も同じ手続きを強いるのは、柱に膠して瑟を鼓すようなものだ。
- 市場環境が変わったのに昔の成功法則だけを信じる経営者は、柱に膠して瑟を鼓すと言われても仕方がない。
- 彼はマニュアルを守ることばかり考えて、目の前の患者に合った対応ができない。まさに柱に膠して瑟を鼓すだ。
- 教育方法も時代に合わせて見直すべきで、古い制度に固執するのは柱に膠して瑟を鼓すに等しい。
- 法律の趣旨を考えず条文だけを機械的に当てはめる判断は、柱に膠して瑟を鼓す危険がある。
類義語
- 膠柱鼓瑟
- 杓子定規
- 融通が利かない
- 旧套墨守
- 守株
- 株を守る
対義語
- 臨機応変
- 融通無碍
- 変通自在
- 機に応じて変ず