木を見て森を見ず
読み方
きをみてもりをみず
意味
細部や目先のことばかりに気を取られて、全体の状況や本質・大局を見失うこと。部分的な事実にこだわり、全体像を把握できないたとえ。
由来
「木」と「森」の対比で、部分(木)に執着すると全体(森)が見えなくなるという比喩から生まれたことわざ。中国古典由来とされることもあるが、確かな出典や成立年代(何年・何時代か)は不詳。近代以降の日本語でも広く用いられている。
備考
批判や戒めとして用いられることが多い。ビジネスや議論で「大局」「全体像」を促す場面で頻出。対義的に「森を見て木を見ず」もある。
例文
- 売上の一部の数字だけを責めても仕方ない。木を見て森を見ずにならないよう、全体の傾向を確認しよう。
- 彼は誤字ばかり指摘して内容を評価しない。まさに木を見て森を見ずだ。
- 目先のコスト削減に固執すると品質が落ちる。木を見て森を見ずになってはいけない。
- 一つの失敗だけで計画を否定するのは木を見て森を見ずだと思う。
- 細かなルール改定より、制度全体の目的を考えるべきだ。木を見て森を見ずになっている。
類義語
- 一葉落ちて天下の秋を知る
- 一を聞いて十を知る
- 大局を見失う
- 枝葉末節にとらわれる
対義語
- 木も森も見る
- 大局を見る
- 全体を見る