月夜に背中炙る
読み方
つきよ に せなか あぶる意味
月明かりで背中を温めようとしても、月には火や日のような熱がないことから、効果のないことをしても何の役にも立たない、努力しても得るものがない、というたとえ。見当違いな手段に期待するむなしさを表す。由来
月夜の明るさを火や日差しのように見立て、背中を炙って温まろうとしても実際には温まらない、という生活感覚から生まれたたとえ。成立年代は不詳だが、近世以降の俚諺として伝わったものと考えられる。備考
現在の日常会話ではかなり古風で、意味が通じにくい場合がある。「月夜に提灯」と混同されやすいが、こちらは主に「効果がない・甲斐がない」ことをいう。例文
- 根本原因を直さずに見た目だけ整えても、月夜に背中炙るようなものだ。
- 壊れた機械に何度も同じ操作をしているだけでは、月夜に背中炙るに等しい。
- 勉強せずにお守りだけに頼って合格を願うのは、月夜に背中炙るようなものだよ。
- 予算も人手も足りないのに精神論だけで乗り切ろうとするのは、まさに月夜に背中炙るだ。
- 効果のない薬を飲み続けても、月夜に背中炙るだけだから、早く医師に相談したほうがいい。
類義語
- 無駄骨を折る
- 甲斐がない
- 焼け石に水
- 糠に釘
- 豆腐に鎹
- 暖簾に腕押し
対義語
- 闇夜に提灯
- 渡りに船
- 一石二鳥