曲がらねば世が渡られぬ
読み方
まがらねば よ が わたられぬ意味
自分の考えや主義を少しも曲げず、周囲に合わせないままでは、世の中をうまく生きていくことはできないという意味。社会生活では、時には妥協や柔軟な対応も必要だという処世訓。由来
明確な初出や成立年代は不明。「曲がる」は自説や態度を変えること、「世を渡る」は社会で暮らしていくことを表す。人間関係や世間との折り合いを説く近世以降の処世訓として広まった表現と考えられる。備考
「節を曲げる」ことを勧める表現にも聞こえるため、使い方によっては日和見や迎合を正当化しているように受け取られることがある。例文
- 彼は正論ばかりを押し通そうとするが、曲がらねば世が渡られぬということも少しは知るべきだ。
- 新しい職場では自分のやり方にこだわりすぎず、曲がらねば世が渡られぬと思って周囲に合わせた。
- 祖父は、信念は大切だが曲がらねば世が渡られぬ、とよく私に言っていた。
- 交渉では相手の事情も考えないと進まない。まさに曲がらねば世が渡られぬだ。
- 理想を守ることと妥協することの間で悩んだが、曲がらねば世が渡られぬと考えて条件を一部受け入れた。
類義語
- 長い物には巻かれろ
- 郷に入っては郷に従え
- 柳に雪折れなし
- 水は方円の器に随う
- 負けるが勝ち
対義語
- 初志貫徹
- 信念を貫く
- 節を曲げない
- 我が道を行く