暑さ忘れて陰忘る
読み方
あつさ わすれて かげ わする意味
苦しい時や困っている時に助けてもらった恩を、状況がよくなると忘れてしまうこと。暑い間はありがたい日陰も、暑さが過ぎると不要なものとして忘れてしまう、というたとえ。由来
暑い時には日陰をありがたく思うが、暑さを忘れるとその陰の恩も忘れるという生活実感から生まれた日本の俗諺。成立年は不詳だが、近世以降のことわざ資料に類句が見られる。備考
「陰」は日陰・庇護の意。「忘る」は古風な言い方で、現代会話では説明を添えると通じやすい。恩知らずを戒める文脈で使う。例文
- 就職が決まった途端、世話になった先生に連絡もしないとは、暑さ忘れて陰忘るだ。
- 資金繰りを助けてもらったのに、業績が戻ると協力会社を軽んじるのは暑さ忘れて陰忘るというものだ。
- 新人の頃に支えてくれた先輩を忘れてはいけない。暑さ忘れて陰忘るになってしまう。
- 病気の時に看病してくれた家族への感謝を忘れるなんて、まさに暑さ忘れて陰忘るだ。
- 困っている時だけ頼って、解決したら知らん顔をする人は、暑さ忘れて陰忘ると戒められる。
類義語
- 喉元過ぎれば熱さを忘れる
- 雨晴れて笠を忘る
- 魚を得て筌を忘る
- 得魚忘筌
対義語
- 犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ
- 一宿一飯の恩義
- 恩を仇で返さない