昔取った杵柄
読み方
むかし とった きねづか意味
若いころや以前に身につけた技術や経験は、長い間やっていなくても完全には失われず、いざというときに役立つものだという意味。昔覚えた仕事・芸事・運動などを久しぶりにしても、勘を取り戻してある程度うまくできることをいう。由来
「杵柄」は、餅つきなどに使う杵の柄(つか)のこと。昔から何度も握って使い慣れた杵の柄になぞらえて、以前に身につけた技量が体に残っていることを表すようになった。成立時期の詳細は不詳だが、少なくとも近世(江戸時代)には通用していたと考えられる。備考
昔身につけた技能が今も通用する場面で使う。年配者に対して使われやすいが若い人にも使える。自分の経験を控えめに言うときにもよく用いられる。例文
- 父は何十年ぶりに将棋を指したのに、昔取った杵柄で終盤は見事だった。
- 退職後に絵を描き始めた母は、昔取った杵柄でたちまち上達した。
- 久しぶりのプログラミングだったが、昔取った杵柄で基本操作はすぐ思い出せた。
- 祖母は長く針を持っていなかったのに、昔取った杵柄で着物のほころびをあっという間に直した。
- ブランクは長かったが、昔取った杵柄というべきか、水に入ると自然に体が動いた。
類義語
- 老いたる馬は道を忘れず
- 伊達に年は食わぬ
- 年季が入る
対義語
- 付け焼き刃
- にわか仕込み