旱天に雨を得る
読み方
かんてんに あめを える意味
日照り続きの時に待ち望んだ雨が降るように、非常に困っている時や切実に必要としている時に、思いがけず助けや恵みを得ることのたとえ。長く待ち望んでいたものが手に入る喜びにもいう。由来
「旱天」は日照りで雨の降らない空のこと。農耕社会では干ばつの時の雨が作物や人々を救うことから、切望していた救いを得る比喩になった。中国漢文の「旱天の雨」「旱天慈雨」系の表現に由来するとされるが、日本での初出年は不詳。近世以前から類句が用いられたと考えられる。備考
やや硬い表現で、日常会話より文章語・改まった場面に向く。「干天に雨を得る」と書くこともあるが、慣用的には「旱天の慈雨」もよく使われる。例文
- 資金繰りに苦しんでいた会社に大口の注文が入り、まさに旱天に雨を得る思いだった。
- 受験勉強で行き詰まっていた時、先生の助言は旱天に雨を得るようなものだった。
- 被災地に届いた支援物資は、住民にとって旱天に雨を得る救いとなった。
- 人手不足の部署に経験豊かな新人が配属され、旱天に雨を得たように皆が喜んだ。
- 長い交渉が難航していたところへ相手から譲歩案が示され、旱天に雨を得る心地がした。
類義語
- 旱天の慈雨
- 干天の慈雨
- 渡りに船
- 地獄で仏
- 闇夜に提灯
対義語
- 泣き面に蜂
- 弱り目に祟り目
- 踏んだり蹴ったり
- 一難去ってまた一難