旅の恥はかき捨て
読み方
たびの はじは かきすて意味
旅先では、その場の人間関係が一時的で、あとで会う可能性も低いため、少しくらい恥ずかしいことをしても気にしない、という意味。転じて、その場限りだと思うと、普段ならためらう行動もしやすくなることをいう。由来
正確な初出は不明だが、旅が今より非日常だった近世、特に人の往来が増えた江戸時代(17〜19世紀)には広く定着していたとされる。旅先では見知らぬ相手が多く、帰れば関係が続きにくいため、多少の恥は気にしないという感覚から生まれた。備考
「掻き捨て」とも書く。本来は旅先の一時的な人間関係を背景にした表現。現代では冗談や自嘲で使うこともあるが、無礼や迷惑行為の正当化には向かない。例文
- 海外旅行なら旅の恥はかき捨てだと思い、彼は片言の英語でも積極的に話しかけた。
- 普段は人前で歌えない私も、旅の恥はかき捨てで、宿の宴会で一曲歌ってみた。
- 友人は『旅の恥はかき捨て』と言って、駅前で大声で道を尋ねていた。
- 旅の恥はかき捨てという考えで羽目を外しすぎると、周囲に迷惑をかける。
- 祭りの夜、彼女は旅の恥はかき捨てだねと笑って、踊りの輪に飛び込んだ。
類義語
- 恥はかき捨て
- 後は野となれ山となれ
- 当たって砕けろ
対義語
- 立つ鳥跡を濁さず
- 石橋を叩いて渡る