敵に塩を送る
読み方
てき に しお を おくる意味
争っている相手や競争相手であっても、困っているときには人道的・道義的に助けること。敵味方の利害を超えて、正しいと思う行いをするたとえ。由来
戦国時代(16世紀)に、甲斐の武田信玄と越後の上杉謙信が対立していた際、今川氏との関係悪化で塩の入手が難しくなった武田領に対し、上杉方が塩を送ったという逸話に由来する。具体的な年は諸説ある。備考
「塩」は生活必需品の象徴。美談として用いられるが、実際の史実性には諸説ある。ビジネスでは「競合を助ける」比喩としても使う。例文
- ライバル企業が災害で操業停止と聞き、うちは部品を融通した。まさに敵に塩を送る判断だ。
- 選挙で争った相手でも、病気になったと知れば見舞いに行くのは敵に塩を送るようなものだ。
- 彼は勝負事でも卑怯を嫌い、敵に塩を送る姿勢を貫いている。
- 相手のミスをあえて指摘してやるなんて、敵に塩を送るとはこのことだ。
- 短期的には損に見えても、業界全体の信頼のために敵に塩を送る必要がある。
類義語
- 敵に飯を送る
- 敵を利する
- 武士の情け
- 義を見てせざるは勇無きなり
対義語
- 敵に塩を送らない
- 敵を討つ
- 情け無用