挨拶は時の氏神
読み方
あいさつ は とき の うじがみ意味
争いやもめごとの最中に仲裁する人が現れたら、それはちょうどよい機会を与えてくれる氏神のようなものだから、意地を張らずにその取りなしに従うのがよい、という意味。けんかを長引かせず、和解の機会を逃すなという教え。由来
「氏神」は一族や地域を守る神のこと。「時の氏神」は、必要な時に現れて助ける神のような存在をいう。近世以降、江戸時代のことわざ・俚諺として広まったと考えられるが、成立年は不明。「挨拶」は現代の「こんにちは」などの意味ではなく、ここでは仲裁・取りなしの意味を含む。備考
現代語の「挨拶」だけからは意味を取りにくい古風な表現。日常会話では同義の「仲裁は時の氏神」のほうが分かりやすい場合がある。例文
- 二人の口論が激しくなったが、部長が間に入ってくれた。挨拶は時の氏神だから、ここで手を打とう。
- 兄弟げんかに祖母が仲裁に入ったので、母は「挨拶は時の氏神よ」と言って二人をなだめた。
- 取引先との交渉がこじれたとき、共通の知人が調整役を買って出てくれた。挨拶は時の氏神で、その提案を受け入れることにした。
- 謝るきっかけを失っていたが、友人が場を作ってくれた。挨拶は時の氏神というし、素直に謝ろう。
- 争いが長引くほど関係は悪くなる。誰かが仲裁してくれたなら、挨拶は時の氏神と思って耳を傾けるべきだ。
類義語
- 仲裁は時の氏神
- 仲人は時の氏神
- 時の氏神
- 渡りに船
- 地獄で仏
対義語
- 火に油を注ぐ
- 売り言葉に買い言葉
- 意地を張る