我が物食えば竈将軍
読み方
わがもの くえば かまどしょうぐん意味
自分の物、つまり自分で得た食べ物や収入で暮らしていれば、たとえ質素でも他人に遠慮せず、家の中では将軍のように気楽でいられるという意味。人に頼らず自立して生活することの尊さや、他人の世話になると自由が制限されることをいう。由来
「竈」はかまど・台所を表し、生活の基盤や家を象徴する語。「将軍」は権力者のたとえで、自分のかまどで炊いた飯を食べる者は家では将軍のように振る舞える、という庶民生活から生まれた表現。成立年は不詳だが、江戸時代(17〜19世紀ごろ)には口承の諺として広まり、諺集やいろはかるた類にも見えるとされる。備考
古風で使用頻度は低く、現代会話では意味が通じにくいことがある。自立の気楽さを肯定的にいう一方、狭い範囲で威張る含みも出る。例文
- 親に頼らず稼いで暮らすようになって、ようやく「我が物食えば竈将軍」の気楽さが分かった。
- 小さな店でも自分の資本でやっているから、彼は我が物食えば竈将軍とばかりに方針を曲げない。
- 居候で気を使うくらいなら、狭い部屋でも一人で住むほうがいい。我が物食えば竈将軍だ。
- 実家の援助を断ったのは大変だったが、我が物食えば竈将軍で、誰にも口出しされない。
- たとえ粗末な食事でも、自分で働いて食べる飯なら我が物食えば竈将軍で胸を張れる。
類義語
- 鶏口となるも牛後となるなかれ
- 独立自尊
- 一国一城の主
- 自分の飯を食う
対義語
- 居候三杯目にはそっと出し
- 寄らば大樹の陰
- 長い物には巻かれろ