憎まれっ子世に憚る
読み方
にくまれっこ は よに はばかる意味
人から嫌われるような子(図太い・生意気な子)ほど、なぜか世の中で長生きしたり出世したりして、幅をきかせることが多い、という意味。必ずしも褒め言葉ではなく、皮肉やあきれを込めて用いられる。由来
由来の確かな出典は不明。江戸時代後期〜明治期の口語表現として広まったとされ、「憚る(はばかる)=世間で遠慮なく幅をきかせる/のさばる」の語感と結びついて定着した。成立年代は断定できない。備考
他人を評する皮肉として使うことが多く、面と向かって言うと失礼。子ども以外にも大人や組織内の人物に広く用いられる。例文
- あいつは口は悪いのに要領がいい。まさに憎まれっ子世に憚るだ。
- 注意しても聞かない新人が、なぜか上司に気に入られて昇進した。憎まれっ子世に憚るとはこのこと。
- あの子は生意気で近所でも評判が悪いが、病気もせず元気だね。憎まれっ子世に憚るかな。
- 嫌われ役を買って出るタイプほど、組織では生き残る。憎まれっ子世に憚ると言われるゆえんだ。
- 彼は敵も多いのに、最後は大きな仕事を取ってくる。憎まれっ子世に憚る、だな。
類義語
- 憎まれっ子世にはばかる
- 悪運強い
- 図太い者が勝つ
- 憎まれ者世に憚る
対義語
- 正直者が馬鹿を見る
- 善人なおもて往生を遂ぐ