憎まれっ子世にはばかる
読み方
にくまれっこ よに はばかる意味
人から嫌われたり、厚かましかったりする者のほうが、かえって世の中で勢いを持ち、長く生き残ることがある、という意味。遠慮深い善人よりも、図太い人のほうが得をしやすい現実を、皮肉をこめていうことが多い。由来
成立年は未詳ですが、少なくとも江戸時代には広く知られ、江戸いろはかるたにも見られます(18~19世紀ごろ)。「はばかる」は本来「遠慮する」の意のほか、「幅をきかせる・のさばる」の意もあり、そこからこのことわざの意味が成り立ちました。備考
世の不条理を皮肉る言い方で、基本的に褒め言葉ではありません。ここでの「はばかる」は「遠慮する」ではなく、「幅をきかせる・のさばる」の意味です。例文
- 皆に嫌われているのに会社では出世しているなんて、まさに憎まれっ子世にはばかるだ。
- 子どものころからいたずら者だった弟は、今でも人一倍元気で、祖母は『憎まれっ子世にはばかるだね』と笑う。
- 政治の世界を見ていると、憎まれっ子世にはばかると思わされる場面が少なくない。
- 彼は批判されてもまったく気にせず前に出るタイプで、憎まれっ子世にはばかるを地で行っている。
- 人当たりのよい人ばかりが報われるわけではなく、憎まれっ子世にはばかるという現実もある。
類義語
- 悪人長命
- 図太い者勝ち
対義語
- 正直の頭に神宿る
- 善因善果