愚者も千慮に一得あり
読み方
ぐしゃ も せんりょ に いっとく あり意味
どんなに愚かな人でも、多く考えを重ねれば一つくらいはよい考えや役に立つ意見が出るものだ、という意味。自分の意見を謙遜して述べるときや、立場の低い人・未熟な人の意見にも耳を傾けるべきだという戒めとして使う。由来
中国前漢の司馬遷が紀元前91年ごろまでに編んだ歴史書『史記』淮陰侯列伝に見える「智者千慮、必有一失;愚者千慮、必有一得」に由来する。漢の名将・韓信が、捕らえた広武君に助言を求める場面の言葉とされ、日本では漢文訓読を通じてことわざとして定着した。備考
自分の意見をへりくだって言う場合は無難だが、他人に向けると「愚者」と呼ぶ形になり失礼になりやすい。使用場面に注意。例文
- 新人の提案だと軽く見ていたが、愚者も千慮に一得ありで、会議を動かす重要な着眼点が含まれていた。
- 愚者も千慮に一得ありと申しますので、私のような者の意見も一度お聞きいただければ幸いです。
- 経験の浅い学生の発想にも、愚者も千慮に一得ありと言うように、研究の突破口があるかもしれない。
- 部下の意見を最初から否定するのではなく、愚者も千慮に一得ありと思って検討する姿勢が大切だ。
- 彼の案は荒削りだったが、愚者も千慮に一得ありで、コスト削減につながる部分だけは採用された。
類義語
- 愚者の一得
- 愚者にも一得あり
- 千慮の一得
- 愚者千慮に一得あり
対義語
- 智者も千慮に一失あり
- 猿も木から落ちる
- 弘法にも筆の誤り