惚れた病に薬なし
読み方
ほれた やまいに くすり なし意味
恋に落ちてしまうと、理屈や忠告では気持ちを止められず、その苦しさも簡単には治らないというたとえ。恋愛に夢中になった人の心は、病気のようでも普通の手立てではどうにもならない、つまり他人には手の打ちようがないことをいう。由来
成立時期は未詳。恋を「病」と見なす発想自体は古く、平安時代の文学にも恋煩いを病にたとえる表現が見られる。現在のことわざとしての形は、近世、特に江戸時代(17〜19世紀)には広く通用していたと考えられる。特定の作者や単一の典拠があるというより、民間で定着した言い回しとされる。備考
恋愛に夢中で理屈や忠告が効かない様子を、少しあきれ気味・ユーモラスに言う表現。『恋の病に薬なし』もほぼ同義。実際の病気の話には通常使わない。例文
- 周りがいくら反対しても彼に会いに行くのだから、まさに惚れた病に薬なしだ。
- 自分でも無理だと分かっているのに連絡を待ってしまう。惚れた病に薬なしとはこのことだ。
- 友人は彼の欠点まで魅力的だと言うので、惚れた病に薬なしだなあと苦笑した。
- あの小説の主人公は敵の娘に心を奪われ、惚れた病に薬なしの状態になってしまう。
- 母は恋に悩む私を見て、『惚れた病に薬なしって言うでしょう』と半ばあきれていた。
類義語
- 恋の病に薬なし
- 恋は盲目
- 恋は思案の外
- 惚れた欲目