情けも過ぎれば仇となる
読み方
なさけ も すぎれば あだ と なる意味
人への思いやりや親切も、度を越すと相手のためにならず、甘やかしや余計なお世話になって、しまいには感謝されるどころか恨まれることさえある、という戒め。善意にもほどほどが大切だという意味。由来
人間関係の経験則から生まれたことわざで、少なくとも江戸時代(17〜18世紀)には俗諺として用いられていたとされます。明確な初出は定かではありませんが、過度な情けやひいきが相手の自立を妨げ、逆恨みを招くことがあるという生活知が背景です。備考
やや古風な言い回し。単なる親切一般ではなく、相手を甘やかすほどの過度な世話・ひいき・援助を戒める場面で使うことが多い。例文
- 借金を頼まれるたびに貸していたら、返済を求めた途端に怒られた。情けも過ぎれば仇となるとはこのことだ。
- 子どもがかわいいからと何でも許していると、情けも過ぎれば仇となる。
- 部下の失敗を毎回かばっていたが、結局本人の成長を妨げてしまった。情けも過ぎれば仇となる。
- 友人の仕事をいつも手伝っていたのに、一度断っただけで冷たいと言われた。情けも過ぎれば仇となるものだ。
- 困っている人を助けるのは大事だが、相手のためにならないほど世話を焼けば、情けも過ぎれば仇となる。
類義語
- 情けが仇
- 過ぎたるはなお及ばざるがごとし
- 小さな親切、大きなお世話
対義語
- 情けは人の為ならず