悪貨は良貨を駆逐する
読み方
あっか は りょうか を くちくする意味
名目上の価値が同じなら、質の悪い貨幣が流通し、質のよい貨幣は退蔵されて市場から消えるという意味。転じて、粗悪なものや劣った人・行いが、良質なものを押しのけて広まることをいう。由来
16世紀の英国財政家トマス・グレシャムの名にちなむ経済法則「グレシャムの法則」の訳語。考え方自体は古くからあったが、英語で法則名が定着したのは19世紀半ば(1858年ごろ)とされ、日本では明治期以降に紹介された。備考
経済学の用語としても、社会批評の比喩としても使う。やや硬い表現で、日常会話より評論・ビジネス文脈に多い。例文
- 低価格だけを売りにした粗悪品が市場を占め、悪貨は良貨を駆逐するという状況になった。
- まじめな投稿が減り、煽りばかりが目立つ掲示板を見ると、悪貨は良貨を駆逐すると思う。
- 不正を見逃す職場では、誠実な社員ほど去ってしまう。まさに悪貨は良貨を駆逐するだ。
- 安易な模倣品が増え、本物の職人技が評価されにくいのは、悪貨は良貨を駆逐する例だ。
- 短期的な利益だけを追う会社が業界標準になると、悪貨は良貨を駆逐する危険がある。
類義語
- 悪貨良貨を駆逐す
- グレシャムの法則
- 粗悪なものが良質なものを追い出す
対義語
- 良貨が悪貨を駆逐する