恩を仇で返す
読み方
おんを あだで かえす意味
人から受けた親切や助けに感謝して報いるどころか、その相手に害を与えたり、ひどい仕打ちをしたりすること。世話になった人を裏切る、忘恩で非道な行為を強く非難していう。由来
正確な初出は未詳。受けた恩には報いるべきだという仏教・儒教的な倫理観を背景に成立した表現で、漢語の「恩」と「仇」を用い、恩人に害で返す逆恩の行為を表した。遅くとも江戸時代(1603〜1868年)には広く定着していたと考えられる。備考
強い非難を込める表現。「仇」は敵そのものよりも、害・仕打ちの意でも使う。単なる無礼より重く、恩人への裏切りや加害に対して用いられる。例文
- 長年育ててくれた師匠を中傷するなんて、恩を仇で返すようなものだ。
- 会社に救われたのに機密を持ち出すとは、恩を仇で返す行為だ。
- 助けてもらった相手をだますのは、恩を仇で返すことにほかならない。
- 親の世話になっておきながら暴言を吐くなんて、恩を仇で返すにもほどがある。
- 被災時に支援してくれた人々を裏切れば、恩を仇で返すと非難されても仕方がない。
類義語
- 恩知らず
- 後足で砂をかける
- 飼い犬に手を噛まれる
対義語
- 恩に報いる
- 恩返しをする
- 恩を報ずる