年貢の納め時
読み方
ねんぐ の おさめどき意味
「年貢を納める時」が転じて、①悪事・無理・抵抗などをやめて観念する時、②寿命が尽きる時(死ぬ時)をいう。追い詰められて諦める、または最期を迎えるという含みで用いられる。由来
「年貢」は中世〜近世(鎌倉・室町〜江戸期)に領主へ納めた租税。収穫後に一定期日までに「年貢を納める」必要があり、その期限(納め時)には逃れられないことから「観念する時」「最期の時」の比喩として定着した。成立年代の厳密な初出は不詳。備考
死を婉曲に言う用法もあるが、相手に直接使うと不謹慎・攻撃的になり得る。現代では「悪事が露見して観念する」の意味で比喩的に使うことが多い。例文
- 証拠がそろった以上、彼にとっては年貢の納め時だ。
- 度重なる不正が発覚し、その政治家も年貢の納め時を迎えた。
- 逃げ続けても無駄だよ。もう年貢の納め時だ。
- 長年の無理がたたり、名医も『これが年貢の納め時かもしれない』と覚悟した。
- 観念して謝るのが年貢の納め時だと、先輩に諭された。
類義語
- 観念する
- 万事休す
- 覚悟を決める
- 最期の時
- 命運尽きる
対義語
- 起死回生
- 粘り勝ち
- 最後まであきらめない