山に躓かずして垤に躓く
読み方
やま に つまずかずして てつ に つまずく意味
大きく目立つ危険や難事には慎重に対処して失敗しないのに、取るに足りないと思った小さなことを軽んじて、かえってそこで失敗するというたとえ。大事を成した後ほど、細部への油断を戒める意味で用いられる。由来
中国戦国時代末期、紀元前3世紀ごろに成立した『韓非子』六反に見える「人莫踬於山而踬於垤」に基づくとされる。「垤」は蟻塚や小さな土盛りのこと。巨大な山には誰も注意するが、小さな盛り土は軽視して足を取られることから、小事への油断を戒める言葉となった。備考
「垤」は常用漢字外の難読語で、読みは「てつ」。文章語・教養語としての性格が強く、日常会話では「小さな油断で失敗する」と言い換えることが多い。例文
- 大型案件の交渉は成功したのに、契約書の日付を誤って差し戻された。まさに山に躓かずして垤に躓くだ。
- 入試の難問は解けたのに、名前の書き忘れで減点されるとは、山に躓かずして垤に躓くというものだ。
- 海外展開の戦略は完璧だったが、現地の表示規制を見落として販売が遅れた。山に躓かずして垤に躓くことのないよう、細部を確認しよう。
- 結婚式の大きな準備は順調だったのに、招待状の宛名を間違えてしまい、山に躓かずして垤に躓く結果になった。
- 研究発表の内容は高く評価されたが、引用形式の不備を指摘された。山に躓かずして垤に躓くのを避けるには、最後の点検が必要だ。
類義語
- 油断大敵
- 蟻の穴から堤も崩れる
- 千里の堤も蟻の穴から
- 足元をすくわれる
- 詰めが甘い