漢字辞典.com

将を射んとする者は先ず馬を射よ

読み方

しょう を いん と する もの は まず うま を いよ

意味

大きな目的や手ごわい相手を直接攻める前に、その周囲や足場となるものから手をつけるべきだという教え。交渉・説得・競争などで、相手本人ではなく影響力のある側近、支援者、条件などを先に押さえる戦略をいう。

由来

中国・唐代の詩人杜甫(712〜770)の詩「前出塞」其六にある「射人先射馬、擒賊先擒王」(人を射るには先に馬を射よ、賊を捕らえるには先に王を捕らえよ)に由来する。成立は8世紀中ごろ、唐の天宝年間末ごろとされる。日本では漢籍由来の格言として受容され、「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」などの形でも用いられる。

備考

やや文語的で硬い表現。「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」の形も一般的。比喩表現であり、実際の暴力を勧めるものではない。

例文

  • 社長を説得したいなら、まず信頼されている部長に話を通すべきだ。将を射んとする者は先ず馬を射よだよ。
  • 新規契約を取りたいので、担当者本人より先に現場のキーパーソンと関係を作ることにした。将を射んとする者は先ず馬を射よというわけだ。
  • 大会で強豪チームに勝つには、エースだけでなく彼を支える司令塔を封じる必要がある。まさに将を射んとする者は先ず馬を射よだ。
  • 彼女の両親に認めてもらいたいなら、まず家族ぐるみで信頼を得ることだ。将を射んとする者は先ず馬を射よというだろう。
  • 改革案を通すため、反対派の中心人物ではなく、その周囲の若手議員から賛同を集めた。将を射んとする者は先ず馬を射よである。

類義語

  • 外堀を埋める
  • 搦め手から攻める
  • 急がば回れ
  • 人を射んとせば先ず馬を射よ

対義語

  • 単刀直入
  • 正面突破
  • 正攻法で攻める

このことわざに含まれる漢字

同じ漢字を含むことわざ