寝ていて転んだ例なし
読み方
ねていて ころんだ ためし なし意味
何もしないでじっとしていれば、失敗や災難に遭うことはない、という意味。危険を避けるために行動しない態度を表す一方で、挑戦しなければ失敗はないが成果も得られない、という皮肉を込めて使われることもある。由来
正確な初出や成立年は不詳。寝て横になっている者は、歩いたり走ったりしないため転ぶことがない、という日常的な観察から生まれたたとえとされる。近世以降、少なくとも江戸時代ごろには口承の教訓的表現として広まったと考えられるが、確定的な文献年代は不明。備考
「例」はこの場合「ためし」と読む。慎重さを肯定する場合もあるが、消極的で挑戦しない態度を皮肉る文脈で使われやすい。例文
- 新しい事業は失敗が怖いと言うが、寝ていて転んだ例なしで、動かなければ利益も生まれない。
- 彼はいつも寝ていて転んだ例なしを決め込んで、面倒な仕事には手を出さない。
- 投資にはリスクがあるが、寝ていて転んだ例なしでは資産を増やす機会も逃してしまう。
- 失敗を恐れて発表しないのは、まさに寝ていて転んだ例なしという考え方だ。
- 母は心配性なので、旅行の計画を聞くと『寝ていて転んだ例なしよ』と言って家にいるよう勧めた。
類義語
- 触らぬ神に祟りなし
- 君子危うきに近寄らず
- 転ばぬ先の杖
- 用心に怪我なし
- 石橋を叩いて渡る
対義語
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず
- 危ない橋を渡る
- 当たって砕けろ
- 案ずるより産むが易し
- 石橋を叩いて渡るな