寝た子を起こす
読み方
ねたこをおこす
意味
いったん収まりかけている問題や、忘れられかけている事柄を、わざわざ持ち出して蒸し返し、かえって面倒や争いを起こしてしまうこと。余計なことをして事態を悪化させるたとえ。
由来
乳幼児がようやく寝ついたのに起こしてしまうと、泣いたりぐずったりして手がかかるという日常の経験に基づくたとえ。成立した正確な年代・初出は不詳だが、近世以降の口語的なことわざとして広く用いられてきたとされる。
備考
「蒸し返す」「掘り返す」などと相性がよい。人間関係・職場・ネットなど、不要な再燃を戒める場面で使う。幼児を起こす話そのものではなく比喩表現。
例文
- その件はもう解決したんだから、今さら蒸し返すのは寝た子を起こすようなものだよ。
- SNSで昔の失言を掘り返すのは寝た子を起こす行為で、炎上を招きかねない。
- 取引先との小さな行き違いは収まっていたのに、彼の一言で寝た子を起こしてしまった。
- 上司に過去のミスを報告し直すのは、寝た子を起こすことにならないか慎重に考えた。
- 家族の前で昔のけんかの話題を出すと寝た子を起こすから、今日はやめておこう。
類義語
- 藪をつついて蛇を出す
- 触らぬ神に祟りなし
- 寝た子を起こさぬがよい
対義語
- 寝た子を起こさない
- 触らぬ神に祟りなし
- 君子危うきに近寄らず