家に諫むる子あれば家亡びず
読み方
いえ に いさむる こ あれば いえ ほろびず意味
家庭や一族の中に、親や家長の過ちを率直にいさめる子がいれば、その家は大きな失敗や衰退を避けられるということ。身内であっても正しい忠告をする者の存在が、組織や家を健全に保つという教え。由来
中国古典の思想に由来する成句で、「家に諫むる子、国に諫むる臣」があれば滅びないという儒教的な考えを訓読調にしたものとされる。出典・成立年は確定しないが、漢籍受容以後の日本で広まり、近世以前には教訓句として用いられていたと考えられる。備考
「諫むる」は古風な表現で、目上の人の過ちを正す意。家庭だけでなく、会社・組織の比喩にも使えるが、やや硬く教訓的な響きがある。例文
- 父の無謀な投資を長男が止めたおかげで会社は救われた。まさに家に諫むる子あれば家亡びずだ。
- 母に遠慮して誰も言わなかったが、妹だけが生活の乱れを注意した。家に諫むる子あれば家亡びずというものだ。
- 後継者が社長の誤りを指摘できる家業は強い。家に諫むる子あれば家亡びずである。
- 祖父の考えに反対するのは勇気が要ったが、あの忠告が一家を守った。家に諫むる子あれば家亡びずとはこのことだ。
- 家族会議で息子が厳しい意見を述べたとき、私は家に諫むる子あれば家亡びずという言葉を思い出した。
類義語
- 国に諫むる臣あれば国亡びず
- 良薬は口に苦し
- 忠言耳に逆らう
- 諫臣は国の宝